導入事例
NOMADO株式会社様インタビュー
「365日体制で対応していただけるようになり、それまでの運営体制が大きく改善しました」
2024年9月から、はぴロジの発送代行サービスをご利用いただいております「NOMADO株式会社」の福田様にお話をお伺いしました。
Q1. 現在運営しているショップと、販売中の商品について教えてください。
私たちのショップでは、アパレル雑貨を中心に取り扱っており、メイン商品は靴下です。奈良県と埼玉県の工場で日本製として製作しています。商品には、人にも環境にも優しい素材を使うことを重視しており、特に注目しているのが「HEMP(ヘンプ・大麻)」です。
ヘンプを10%配合した靴下は、非常に丈夫で抗菌防臭効果もあります。ヘンプ繊維は中空構造で無数の微細な孔を持つため、湿気を吸収しやすく放出しやすい特性があり、湿度調整に優れています。また、熱伝導率が低いため、冬は暖かく夏は涼しく、1年を通して快適な着心地を提供します。
ただし、ヘンプ繊維は厚みがあるため通常の機械では生産が難しく、専用の機械を使用しています。この機械では1日1台あたり約40足の靴下を生産し、商品ごとに針の数を調整しながら製作・販売を行っています。
さらに、オーダーメイドのインソールや、形状記憶素材を使用したセミオーダーメイドのインソール(2万人の足型のデータを持つ渡辺正孝氏監修)、今治タオル素材を使用したストール、香川の手袋製造機で作った5本指ルームシューズなど、多彩なラインナップを取り揃えています。
私たちは、大手企業が取り組まないような非効率と思われがちな分野にあえて挑戦し、それを価値として届けることで、そういった製品を好む方々に向けた販売をしています。
Q2. 商品のこだわりのポイントなど教えてください。
私たちのコンセプトは「歩みを豊かに」です。ただ安いだけの商品ではなく、手に取った人と共に歴史を刻み続けられるような商品を目指しています。また、生産背景にも歴史や歩みがある「語れる商品」であることを大切にしています。お客様との会話が生まれるような商品でなければ、私たちが手がける意味がないと考えています。
Q3. 社名やショップの由来を教えてください。
「NOMADO」という名前は、本来の英語では「NOMAD(遊牧民)」を意味します。私たちは「遊牧民的なものづくり」を目指しており、プロジェクトごとに専門知識を持つメンバーを集め、チームとして製品を作り上げていきます。例えば、今治タオルの機械を使った製品では、素材や生地に詳しい方、写真を撮る方、パッケージを作る方など、それぞれのプロフェッショナルが集まり、一つのプロダクトを形にしていきます。
ただし、遊牧民的である一方で「根無し草」にはなりたくないという思いもあります。そこで日本人としてのアイデンティティを大切にし、ローマ字表記で「NOMADO」としました。特に、日本のものづくりや自分たちのルーツに感謝する気持ちを込めています。私たちは、日本のものづくりを軸に据えながら、この思いを持ち続けて活動していきたいと考えています。
Q4. 物流アウトソーシングを考えたきっかけを教えてください。
もともとは個人で運営している倉庫を利用していました。小回りが利く反面、システムでの管理はなく、JANコードの管理もせずに「これをお願いします」と電話で依頼するような形でした。そういった形で長くお世話になっていたのですが、倉庫運営会社の事情で規模を縮小する必要が出てきたため、出荷スピードも1週間に1回というルールになってしまいました。現在の時代ではそれでは対応が難しく、お客様をお待たせしてしまうことになったため、新しい物流サービスを探し始めました。
その中で出会ったのが「はぴロジ」さんです。たくさんの物流代行サービスがある中で、一番一緒に仕事をしたいと思えるサービスでした。
Q5. はぴロジを選んでいただいた決め手はどのへんでしたでしょうか。
サポート等で親身に対応してくださるところに加え、システムが充実している点が大きな決め手でした。また、川口センターの担当さんが細かい対応をしてくれる点も魅力的でした。さらに、実際に倉庫を見学させていただいた際、倉庫の雰囲気が良く、自分たちの大切な商品を安心して任せられると思いました。こうした理由から、お願いしようと決めました。
Q6. 物流アウトソーシングしたことによる効果はいかがでしたでしょうか。
365日体制で対応していただけるようになり、それまでの運営体制が大きく改善しました。以前は金曜日に受けた注文を月曜日までお待たせすることがありましたが、現在では、締め切り時間に間に合えば当日出荷が可能になりました。
また、Chatworkを活用してコミュニケーションが取れるため、困ったときにすぐ相談できる点も助かっています。特にシステム導入当初は、アナログからの移行で慣れない部分が多かったため、サポートが手厚く非常に心強かったです。
Q7. はぴロジへの要望や、今後期待することなど教えてください。
今後、海外販路の拡大を視野に入れています。川口センターさんでは海外出荷も可能なので、ウェブサイトとの連携をさらに深め、海外向けのサービスを強化していただけたらと思っています。私たちも海外展示会への参加を検討しているので、物流面でサポートいただけると嬉しいです。
Q8. 最後にひとことお願いいたします。
現在では、ご注文さえいただければ、最適なタイミングで365日出荷できる体制が整いました。以前は卸販売に手が回らない部分もあったのですが、今はGMO makeshopとの連携により、出荷や在庫管理がスムーズになっています。これからは、小売店さんとの販路拡大にも注力していきたいと考えています。