2025.04.21
物流コストを削減する5つの方法とは?アウトソーシングもひとつの手

商品を発送する物流コストを削減したいけど、どうしたら良いのかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
コストを削減したいなら、アウトソーシングを検討するのも良い選択です。商品の保管から発送までを最適化すれば、コストだけでなく、業務負担を減らす効果も期待できます。
今回は物流コストが増大する要因について解説しながら、コストを削減する方法やアウトソーシング選びのポイントをご紹介していきます。
目次
物流コストが増大する要因

まずは、物流コストが増大する要因について解説していきます。
商品をお客様のもとに届けるには、運送費や保管料、発送業務を担当する作業員の人件費などがかかります。物流コストが増大すると収支が相殺され、売上が伸びても利益が上がらなくなるため、原因からアプローチして、削減できる項目を調べましょう。
ルールが可視化されていない
ひとつめは、物流についてのルールが可視化されていないことです。
EC事業者様によって、独自のルールやイレギュラーな業務があるでしょう。しかし、それが作業員の中でうまく共有されていなければ、確認作業やチェックに工数がかかってしまいます。また、作業の煩雑さからミスが増え、そのフォローに追われることもあります。
このようなことで工数が増えて残業が続いた結果、人件費が膨れ上がってしまうのです。
ルールがあっても、運用されていない場合も同様です。発送の流れは業種だけでなく取扱商品によってもさまざまなので、独自の作業マニュアルを整備しましょう。
発送ミスが多い
発送ミスが多いのも、物流コストを増大させる一因です。発送ミスが起こると顧客対応で工数が増え、再発送の費用もかかってしまいます。
発送ミスが多い理由には、チェック体制の簡略化や人手不足などがあげられるでしょう。
効率化を優先させてチェック体制を簡略化すると、確認作業のクオリティが低下します。コスト削減のために人員を減らすと作業員のモチベーションが下がり、どちらも人的ミスが増える原因になるのです。
遠い倉庫から出荷している
商品を遠い倉庫からお客様のもとに出荷しているのも問題です。
送料は、距離に応じて大きく異なります。基本的に発送元から発送先までの距離が大きいほど高額化するため、遠い倉庫から出荷していると配送コストがかさむのは当然です。
倉庫の最適化がされていないと、このような無駄が増えてしまいます。
業務量が多い
発送現場の業務量が多いことも、物流コストを増大させる要因です。
業務量が多いと作業が煩雑化して、現場が混乱するため、クオリティの低下や人的ミスにつながってしまいます。また、業務量が限界を超えると現場のモチベーションも下がってしまいます。
作業量を適切な状態に保つためには、作業動線や工程の見直しが必要です。
運送業界の人手不足
運送業界の人手不足が物流コストを増大させている可能性も否定できません。
近年のECショップ需要の増加にともない、運送業界へは過剰な負担がかかっているのが実情です。またドライバーも高齢化しており、慢性的な人手不足からコストが増加傾向にあります。
物流コストを削減する5つの方法

それでは、物流コストを削減する方法を解説していきます。
物流コストが増大している原因は、企業や業種によってさまざまです。いくつかの要因が影響しあっていることも多いため、あらゆる方法を検討してください。
人件費を見直す
物流コストを削減するためには、人件費の見直しをすることが大切です。
物流の現場のスタッフ数は適当か、作業の標準化ができているかをチェックしましょう。人件費は物流コストのなかでも大きな割合を占めるため、削減しやすい項目です。
時期による作業量の差が大きい業種の場合は、繁忙期に外注をすることもコスト削減に役立ちます。
保管費を見直す
保管費用も物流コストの多くを占めるため、商品の保管方法を見直すことも大切です。
まず、実際の商品量に応じた倉庫スペースかチェックして、無駄を削りましょう。保管費には、倉庫スペースを確保するためのコスト、光熱費、家賃などの維持費も含まれます。
販売量によっては、自社倉庫から委託倉庫へ切り替えたほうがコストを削減できるケースもあるでしょう。
最適な倉庫の選定
物流コストを抑えて発送するためには、最適な倉庫を選定する必要があります。
お客様や発送先の分布を把握、分析して、最適な倉庫を選ぶと良いでしょう。お届け先から最も近い距離の倉庫から発送すれば、送料を抑えることができます。
業務フローを見直す
物流の業務フローを見直すことも大切です。
まずは実際の業務を洗い出し、作業の無駄を削減することからはじめましょう。発送作業の動線を見直すことで、移動の無駄を改善できます。
チェック体制の正確性を把握し、二重チェック体制や機材を導入するなどの見直しを行えば、発送ミスを減らせる可能性があります。在庫管理の最適化をして過剰在庫を減らす、過去のデータや工数に応じた最適な人員配置をするのも効果的です。
システムを導入する
新しく物流管理システムを導入するのも、コスト削減に効果的です。
商品の保管から発送まで最適な動線で一元管理できるシステムを活用すれば、人為ミスの発生を防げます。ペーパーレス化や業務効率の向上にも役立つため、物流コストの削減に期待がもてるでしょう。
アウトソーシングする
物流を外部委託、すなわちアウトソーシングするのも選択肢のひとつです。
コスト削減の方法を試してみても、なかなか成果が出ないことも多いでしょう。そんなときこそ、アウトソーシングが最適です。
物流のアウトソーシングは、作業ミスを減らすだけでなく、人件費などによる内部コストの大幅な削減が期待できます。プロに任せることで物流自体の質も上がるため、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
物流アウトソーシングを考えるときのポイント

ここからは、アウトソーシングサービスの選び方や注意点を解説していきます。
物流アウトソーシングサービスには、さまざまな種類があります。業種や商品によっても向き、不向きがあるため、自社に適したサービスを厳選することが大切です。
物流を最適化するサービスの選び方
自社に適したサービスを選ぶために、次の3点に注目しましょう。
①商品の保管方法
サービスで利用できる倉庫の温度や設備によって、保管できる商品が異なります。保管方法が自社商品に適しているか、必ず確認してください。
②在庫管理の方法
積み方やピッキング作業の方法、入庫から出庫、配送までオペレーションをチェックしましょう。
物流事業者によって、在庫管理の方法はさまざまです。自社商品を安全に保管できるか、また無駄を省いて最適な状態で在庫管理ができるか、サービス内容を厳選してください。
③信頼性
物流事業者の信頼性や実績の確認も重要です。特殊な商品を扱っている場合は、必要な免許やスキルを保有しているか、事前に確認しておきましょう。
自社の業界やニーズを理解し、安心して物流を任せられるサービスが理想です。
物流コスト削減には、「仕組み」と「外部リソース」の活用が鍵です
物流コストを本質的に削減するためには、単に料金を比較するだけでなく、
業務全体を“仕組み化”し、ムダな作業や属人的な対応を減らすことが重要です。
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