EC事業者様の中には、物流業務に割かれる時間が多く、ほかのコア業務になかなか集中できないと悩む方も多いでしょう。業務を改善するためには、自社の物流業務にどんな課題があるのか明確にした上で、解決を図る必要があります。
ここでは、EC物流における課題とその解決策について解説していきます。
EC物流における課題
EC物流においてよく挙げられる課題は、主に「在庫管理」「受注管理」「配送業務」の3つです。ではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
在庫管理
EC物流では、商品の入荷から出荷まで、在庫を適切に管理しなければなりません。そのためには、商品ごとの入出庫を正確に記録し、在庫情報を常に把握しておくことが重要です。
しかし、入出庫を記録する際に人的ミスが生じてしまうことがあります。そうなると、在庫数も正確に把握することができません。注文を受けてから在庫が足りないことに気づいて、注文に対応できなくなることもあるでしょう。
実際の在庫が把握していた数より多くても困ります。商品によっては、在庫を保管するのにコストがかかるものや、鮮度が落ちるなどしてロスが発生するものもあるでしょう。
受注管理
ユーザーが商品の購入を確定したら、入金確認やデータ反映、納品書の発行など細々とした作業がいくつもあります。特に複数のECサイトを運営している場合は、業務が煩雑になりやすいです。
Excelを使用して納品書を発行している場合には、かなり手間がかかります。また、受注データと在庫データが連携されていないと、手作業でデータを入力しなければなりません。これにより人的ミスが発生してしまうことも多いです。
配送業務
配送業務ではピッキング作業に多くの労力が費やされます。EC事業の規模が大きくなって注文数が多くなると、梱包が間に合わなくなり、出荷遅れが生じてしまうこともあるでしょう。発送ミスや配送漏れが発生することもあります。
また、商品の種類やサイズによって配送方法やラッピング方法を切り替えるなど、複雑な対応をしている企業もあるでしょう。目視での作業やその場にいる人間が判断して対応する業務は、人によってスピード感や理解度が異なるため、作業ミスにつながりやすくなってしまいます。
このような作業ミスは、利用者の不満を招き悪い評判につながります。配送ミスや配送漏れに関しては、配送コストが余分にかかってしまいます。
また、人件費の増加によって配送コストそのものが高騰していることも悩みのひとつです。
EC物流を円滑にする3つの対策法
EC物流でよくある課題を解決し、円滑に業務を進めるための解決法を紹介します。
システムを導入する
システムを導入することで、入荷時や受注時、発注時などに在庫数の管理や、出荷手配、納品書の作成を自動化することができます。手作業で行う仕事が減り、人的ミスも減るでしょう。
確認作業の徹底などでミスの防止をすることもありますが、人間によるミスは完全に防止できるわけではありません。その上、人員や時間も多く費やすことになります。
その点、システムを導入すれば、ダブルチェックなどの確認作業に費やす時間も減らせるでしょう。その分の時間をほかの業務に使えるようになります。
業務マニュアルを作成する
業務マニュアルを作成することで、熟練者以外の人でも作業を行いやすくなります。これにより人的ミスが減り、スムーズに作業を行えるようになるでしょう。
EC事業者の中には、一部の熟練者しか作業内容の全容を理解していないところもあるかもしれません。熟練者が自らの経験のなかで、効率の良いやり方を身につけていることもあるでしょう。しかし、そのような知識やスキルがほかの従業員に共有されなければ、熟練者のノウハウが属人化してしまいます。
マニュアルを作成することは、業務の属人化防止にもつながります。作業員ごとの業務レベルを標準化することができ、全体の生産性もアップするでしょう。
また、マニュアルがあれば、物流業務の大部分を単純化することも可能です。マニュアル通りの作業であればアルバイトやパートなどの従業員にも任せられ、人手不足の対応や、人件費の削減にもつながります。
それと合わせて、業務フローの見直しも行いましょう。マニュアルを作成するなかで、これまでのやり方の中に効率の良くない点が見つかることもあります。また、アルバイトに物流業務を任せる際は、そのことを前提とした内容のマニュアルにすることが重要です。
アウトソーシングをする
社内で物流業務を行うのではなく、アウトソーシングに依頼するというのもひとつの手です。
EC事業の規模がまだ小さいうちは、社内だけで対応できている場合でも、事業が成長し拡大するにつれ業務量も増えます。社内で行うのが難しいと感じてきたら、アウトソーシングを検討してみましょう。
物流業務はシンプルな作業が多いとはいえ、素早く正確な対応が求められるため、多くの人員が必要です。物流業務を専門としたアウトソーシングを利用することで、質の高い作業と物流業務全般の効率化が実現できます。
社員が物流業務に労力を費やすことがなくなるため、その分をコア業務に割けるようになるでしょう。これによりさらなる業績アップが期待できます。
物流アウトソーシングの導入を考えるなら
物流アウトソーシングを導入する際は、次のような点をチェックしておきましょう。
導入するときの注意点
物流アウトソーシングのサービスは数多くありますが、それぞれ特徴があり、得意不得意もあります。
また、業界によって取り扱う商品の種類も異なるでしょう。取り扱いに資格が必要な商品なら資格の有無はもちろん、賞味期限や消費期限のある商品なら細かい商品管理を得意としているか、温度管理が可能かなど、どのようなサービスを提供しているか見極めた上で、自社に合ったサービスを選ぶことが大切です。
それとあわせて、自社における課題を特定しておく必要があります。その課題を解決できるサービスを選ぶようにしましょう。課題を把握せずに、アウトソーシングを導入しても、業務効率をあまり改善できないことがあります。
自社に合ったサービスを選ぶなら「はぴロジ」がおすすめ
自社が抱えている課題を解決できる物流アウトソーシング業者をお探しの際は、ぜひ「はぴロジ」をご検討ください。
はぴロジでは全国に拠点を設けており、その中からサービスや業界、発送方法に合った倉庫とマッチングを行います。自社にピッタリの倉庫も見つかるでしょう。
また、はぴロジでは、複雑な出荷手配や納品書の作成などを自動化できる自動出荷管理システム「HAPILOGI ASIMS」を利用可能です。複数の倉庫を利用する場合にも対応可能ですので、在庫管理業務の効率化につながります。
「HAPILOGI ASIMS」は、Amazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどと連携できることも特長です。各モールの受注データや出荷実績をひとつのシステムで一元的に管理できます。モールごとにデータを管理する必要がなく、業務負担を大きく軽減できるでしょう。
物流アウトソーシングを導入するなら、ぜひはぴロジを検討してみてください。
まとめ
EC事業では、規模が拡大するにつれて物流業務の負担が増していきます。管理が難しくなってきたり、人的ミスが目立つようになってきたりしたら、早めに対策を検討しておきましょう。マニュアルを作成するだけでも、改善できる点はあります。
また、自社内で作業を行うだけではなく、アウトソーシングを行う選択肢もあわせて検討してみましょう。
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