「プチプチ」という単語で思い浮かぶほど、身近になった緩衝材ですが、様々な種類がありそれぞれに効果があることはご存じでしょうか?ネットショップ運営をされている方以外でも、引っ越しやフリーマーケットサイトに出品した際など、自分で梱包作業をして発送することが身近になってきていると思います。
そこで本記事では、緩衝材について、緩衝材の効果や種類を解説いたします。
緩衝材(かんしょうざい)とは?
商品を発送する際、利用する段ボールのサイズによっては商品以外の空間が生まれることがあります。この時、段ボール内の隙間を埋めるために使用されるものが「緩衝材」です。壊れやすい商品やギフトボックス等、商品やケースに合わせて利用される緩衝材も異なってきます。
また、発送の際には割れ物や、傷つきやすい商品ではない場合でも、箱と商品の間に広い隙間ができることで、商品が輸送中に箱の中で動いてしまうことがあります。開封時に商品が散乱した状態になることを防ぐためにも、緩衝材を敷き詰めるなど活用しましょう。
緩衝材の効果
緩衝材には、商品などを梱包する際に外的衝撃などから商品を保護し、衝撃を緩和する効果が求められます。そのため、発泡スチロールや空気を含んだビニール製の袋状のものなど、柔らかい素材が使用されることが多いという特徴があります。具体的な効果は以下のとおりです。
①湿気や水漏れから商品を保護する
商品の発送の際に起こりやすいトラブルとして、水濡れがあります。夏場の冷蔵・冷凍食品の発送の際には、積み下ろしの際の気温差で結露してしまったり、雨や雪で濡れてしまったり、天候状況に左右されやすいです。水濡れ対策用の緩衝材を利用することで、商品を保護し、トラブルを防ぐことができるでしょう。
②再利用できる素材を用いた資源の削減
紙製の緩衝材は、再生紙が使われている場合が多く、資源の削減に繋がります。中でも、段ボールを利用した緩衝固定材は、商材に合わせて緩衝材の形を変えることができ、リサイクル率も高く、環境負荷が少ない包装材料として多く利用されています。
③開封時のインパクトに直結する
商品開封時は、お客様の期待値が一番高い状態となっております。ネットショップを運営されている方であれば、第一印象に直結する場面でもあります。そのため、発送時の梱包方法を見直したり、緩衝材に広告性を持たせるなど、緩衝材を通した改善を図ることで、お客様の開封時の期待値を維持、あるいは高めることができるでしょう。
緩衝材の種類
こちらでは、緩衝材を4つご紹介いたします。
・発泡スチロール
軽く、家電や電化製品など衝撃に弱い商品に使われる緩衝材です。
他の緩衝材と比べてコストはかかりますが、家電や精密機器にぴったりと合わせた形状で加工することができるのが特徴です。
・プチプチ(気泡緩衝材)
気泡緩衝材(通称:プチプチ)は、皆様になじみの深い緩衝材ともいえるでしょう。空気が中に入っているため軽く、カットして形状を変えることができます。
割れ物の製品、繊細なハンドメイドの商品を包むのに便利です。封筒に入れて送る際は、厚みが出ることを考慮する必要があります。
・エアピロータイプ緩衝材
プチプチと同じく、空気を含んだビニール製の袋タイプの緩衝材です。
分別の際には中の空気をはさみなどで刺したりして、簡単に小さく圧縮することができます。お客様に届いた後にも優しい緩衝材です。
・バラ緩衝材(マシュマロのような個々でやわらかいタイプ)
良質な古紙やコーンスターチを利用した環境にやさしい緩衝材です。
作業のしやすい小袋入りのタイプも販売されているため、EC事業者様にとって扱いやすく管理もしやすいでしょう。
選び方がわからない・持ち込みをしたい場合もご相談を
今回は、緩衝材について、緩衝材の効果や種類を解説いたしました。
緩衝材ごとに特徴があり、どれが自社の商品に最適なのかわからないといった方も多いかと思います。自社から発送をされる場合は、緩衝材のサンプルを取り寄せて、テストすることを優先しましょう。外部に倉庫を委託している場合は、倉庫ごとに利用している緩衝材のタイプが異なるケースが多いこともあるため、倉庫見学の際に確認しておきましょう。使いたい梱包材がある場合は持ち込みが可能かどうか、対応費がかかるのかどうかといった点も確認しておくと安心です。
はぴロジでは、倉庫選びもサポートしております。また、受注から出荷までの物流業務や、これから物流委託を検討しているといった方も是非ご相談ください。