ハロウィンやクリスマスなど、季節イベントの多いシーズンが近づいてまいりました。近年は特にスマートフォンから簡単に、ネットショップを使ってギフトや、プレゼントを贈る方が増えています。ギフトを楽しんでいるお客様の要望に応えるためにも、EC事業者様はすでに多くの施策を実施されているでしょう。
「現在はスタッフでラッピングをしているけど、委託をした場合同じクオリティでやってもらえるだろうか?」
「せっかくのファンが離れる原因にならないだろうか?」
「ラッピングをお願いしたのが原因で出荷が遅れてしまったりしないだろうか?」
そんな不安もあるかも知れません。
この記事では、発送件数が増えてアウトソーシングを検討されているEC事業者様に向けて、「ギフトラッピングを外部に依頼する指示内容のポイント」、「1日当たりに対応できるギフトラッピングの件数が決まっているのかどうか」などをご紹介します。施策の一部として是非ご活用ください。
◆ギフトラッピングを外部に依頼する際のポイント
これまで自社で配送作業を行っていた方にとって、ギフトラッピング用の運用フローをすでに作成されているケースも多くみられます。
「運用を変えず、同じようにギフトラッピングしてほしい・・」というEC事業者様の要望を叶えるためにも外部委託時のポイントをご紹介します。
ポイント① 在庫管理のための管理コードを確認
まず初めに、これまで利用していた包装紙やリボン、外装箱やクッション材といったギフトラッピング資材を準備します。
1つ1つにバーコードやタグといった在庫管理ができるコードがあるか確認しましょう。
管理コードがあれば、システム側でも残りの数量が把握できるので安心です。
もし管理用のコードがない場合には「新規で管理コード作成をする」あるいは、「ラッピング資材の在庫が残り○箱になったら倉庫から入荷依頼をする」など事前に取り決める内容を決めておきましょう。
ポイント② ラッピング方法のマニュアルを準備する
ご用意がある際には、自社で配送作業を行っていた際に利用していた運用フローや梱包指示書を委託倉庫にお渡ししましょう。
クリスマス・お歳暮・バレンタイン・母の日・父の日・敬老の日などの季節限定ギフトでは、ラッピングにメッセージカードをつけたい、熨斗の準備をしてほしい、というニーズが多い傾向にあります。
ショップで特別な包装をしている場合でもマニュアルさえあれば、倉庫側でも対応は可能ですのでご安心ください。
最近では動画やネット会議の形式でお伝えすることも可能です。
ポイント③ ラッピング資材のバリエーションを用意する
お子様へのプレゼントでは、色の好みに合わせて複数のラッピング資材パターンを分けることができるとご購入者様にも安心してもらえるでしょう。
この他、「プレゼント用に紙袋を同梱してほしい」「複数商品をまとめて箱詰めするアソート対応」など、ギフトラッピングでの要望は多岐にわたります。
カート注文時の購入画面にて、ギフトラッピング「あり・なし」の表示だけではなく、写真を用いて種類や対応内容を表示するようにしましょう。表示することで、お客様との認識を合わせることができ、ギフトラッピングに関する問い合わせ件数を削減することもできるでしょう。
◆1日当たりに対応できるギフトラッピングの件数は決まっている?
委託倉庫先の規模感によって、1日当たりに対応できるギフトラッピングの件数は異なります。自社出荷の場合、データ加工日や梱包作業日、発送日を日付ごとに分けて作業されるパターンもあるとされていますが、発送を倉庫に委託する場合は日ごとに作業日を分けるのではなく、1日当たりの時間で管理することになります。
特に、倉庫では午前中は入荷作業、午後は出荷作業と時間帯によっても業務内容そのものが区切られていることが大半です。限られた時間の中で、一連の出荷作業を行う必要があるため、1日当たりに対応できる出荷数が取り決められているケースがあります。
また、ギフトラッピングに対応している倉庫でも「対応範囲」に差があることがあります。
A社の例)
「包装紙を使ったデパート包みや、キャラメル包みの対応」 50円/1作業
「熨斗を印刷し、かけるとことまでの対応」 52円/1作業
「袋詰めされた商品にリボン結びのみの対応」 50円/1作業
B社の例)
「希望のマニュアル通りにギフトラッピングを行うため、別見積もりが必要になる対応」
【マニュアル内容】
手袋をつけて商品の動作確認・6種の内から限定の化粧箱にセット、
保証書にスタンプで日付を入れる、保証書とメッセージカードを同梱、動かないように専用の梱包資材を指定
180~200円/1マニュアルへの対応
このように「1つ1つの作業に対して、それぞれ見積もりが異なり事前に決まっているケース」や、「ラッピング対応工賃として1枠で見積もりが提示されるケース」があります。どちらのパターンが適しているかどうかは見積もりを比較しシミュレーションを行いましょう。
これから委託先倉庫を決めるというEC事業者様は、特にこの2点を確認しておきましょう。
まとめ
ここまで物流アウトソーシング時のラッピングについてお話して参りましたが、ECでのご注文内容から倉庫様に作業指示をデータだけでお伝えするのは非常に困難です。
はぴロジのlogiecでは、出荷指示のデータの文字列やフラグから、作業指示に落とし込むデータ変換が可能です。
ラッピング資材に管理コードがある場合にはシステム上で倉庫内の在庫を確認することもでき、発注点を事前にシステム内に決めておくことで、資材が少なくなってきた際には管理画面上で確認することができます。
もちろん自社発送で継続のEC事業社様でもご利用いただけますので、無料でご利用いただけるスタートプランからお試しください。