クラウドファンディングに発送代行サービスがおすすめの理由とは?
インターネットで気軽に出資を募ることができるクラウドファンディングは、支援者からサポートしてもらって終わりではありません。
支援者へのリターンとして、「返礼品」を送ることを条件としている場合は、返礼品を発送することではじめてプロジェクトが完結します。そのため、返礼品の管理や発送業務が大きな負担となってくるのではないでしょうか。
そこで今回は、クラウドファンディングの負担軽減を大いに期待できる「発送代行サービス」について解説します。メリットから業者選びのポイントまで詳しく解説しますので、クラウドファンディングの実施を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
クラウドファンディングで発送代行を利用する4つのメリット
クラウドファンディングの返礼品を発送するまでには、商品の準備から支援者の情報確認、発送の手配、フォローアップまで、多くの手順と労力が必要になってきます。
これらの雑務をもし信頼のおける第三者へ任せられたら、クラウドファンディング発案者の負担は大幅に軽減されるのではないでしょうか。
ここからは、クラウドファンディングにおいて発送代行業者を利用するメリットについて解説していきます。
1. 業務の効率化
クラウドファンディングは、返礼品の発送でメッセージカードを同梱するなど、支援者への細かい気配りを意識することも大切なポイントです。
たとえば会社でプロジェクトを発足した場合、このような細かい作業に関しても発送代行業者へ依頼できれば、自社での製品開発や支援者との情報交換へ十分に時間を割くことができます。
特に、限られた資源の小規模なプロジェクトにおいては発送代行業者を利用することで、時間と労力を効率化できるでしょう。
2. 保管スペースと人員の確保
返礼品の発送には、商品の保管や管理、発送準備などで保管スペースの確保あるいは人手が必要になります。
たとえばTシャツを1,000枚程度保管する場合、パレット1枚分(1.1m×1.1m)のスペースが必要になってきます。
発送代行業者にこれらを依頼すれば、自社で保管スペースを準備する手間が省けるうえに、人件費などのコスト削減にもつながるでしょう。
3. 梱包資材の準備や梱包作業の削減
返礼品の発送に欠かせないのが、梱包資材です。ダンボールやいわゆる「プチプチ」と呼ばれる緩衝材、商品の隙間を埋める再生紙を使用したボーガスペーパーやエアピロー、封をするためのテープなどを用意することが必須になってきます。
発送業務で一番手間のかかる作業といっても過言ではない梱包は、製品にもよりますが、一人で対応した場合に1時間で作業できるのは20箱程度とも言われています。
多くの返礼品が想定される場合、発送代行業者に依頼することで、梱包資材の選定から梱包作業までをすべて任せられるので業務負担を大幅に軽減できるでしょう。
4. 配送ミスの軽減
返礼品の配送ミスや遅延などで、信用を落とすことになってはいけません。
プロジェクトの評価にも直結してくるため、もしも業務対応に不安が残るのであれば発送代行業者に依頼をするのがおすすめです。
発送代行業者は優れたノウハウと豊富な経験を活かせるプロですので、配送ミスを最小限にまで防ぎ、返礼品を確実に支援者のもとへ届けるサポートをしてくれるでしょう。
発送代行業者に依頼できることは何がある?
では、実際に発送代行業者を利用した場合にどこまで依頼することができるのか、気になるその内容について解説します。
1.商品の入出庫・検品
返礼品などの商品を物流倉庫で受け入れたり、発送するために出庫したりといった一連の作業を請け負います。
また、商品の入出庫時に数量や品質などのチェックをきちんと行い、適切に管理する検品作業も任せられます。
2.商品管理(温度管理)
商品のジャンルごとに適切な方法で保管し、随時在庫管理も行います。
温度管理が必要な商品については、適した温度や湿度を維持できる管理の行き届いた倉庫に格納することが可能です。
また、発送代行業者によっては管理システムを導入しており、商品の入出庫状況や在庫数を常時確認できるため、安心して業務の効率化を図れるでしょう。
3.ラベル貼り・メッセージカード(お礼状)などの同梱
ラベル貼りなどの細かい業務も発送代行業者に任せられます。
たとえば食品や飲料など賞味期限が心配な商品については賞味期限表示が必須です。賞味期限ラベルの貼り付けや印字などの細かくて重要な作業も依頼できるのは大きなメリットではないでしょうか。
また、プロジェクトをサポートしてくれた支援者に、感謝の意を込めたメッセージカードやお礼状を送るといったプラスアルファの作業も依頼できるので、負担なく商品の付加価値をアップさせるためにも発送代行業者への依頼を検討するとよいでしょう。
4.梱包や納品書・送り状の発行
返礼品を発送する際に、おそらくもっとも重要視されるのが梱包作業です。基本的には商品に合ったサイズのダンボールを選び、資材組み立てから緩衝材、納品書の同梱までを行います。
加えて、配送会社を指定した送り状の発行も、自社で行うと手間のかかる業務です。
こちらも発送代行業者とシステム連携をしていれば、支援者の情報を共有できるため、送り状発行をスムーズに行えるでしょう。
5.返礼品の出荷作業・流通加工
返礼品を支援者のもとへ届ける出荷作業も任せられます。発送代行業者によっては流通加工も任せることが可能ですので、ぜひチェックしてみてください。
流通加工とは、返礼品などの商品に倉庫内であらかじめ加工を行うことです。袋や箱に詰める作業から食材をカットしてパック詰めするまでの作業、アパレル商品のアイロンプレス加工など多岐に渡りますので、気になる方は事前に業者へ問い合わせをしておきましょう。
発送代行サービスはどんな問題を抱える方におすすめ?
ここまで、クラウドファンディングで発送代行を利用するメリットなどについて解説してまいりましたが、実際に、活用するとメリットの多い企業やプロジェクトにはどんな特徴がみられるのか、以下でご紹介いたします。
1.返礼品の種類が多い
クラウドファンディングのプロジェクトによっては参加者の数だけでなく、返礼品の種類まで複数ある場合もあります。返礼品の数や種類が多い場合は、梱包作業・発送業務に手間がかかるだけではなく、配送が遅延することで支援者の期待を損ないかねません。
そんなときに発送代行業者に依頼することで、これらの課題を解決でき、プロジェクトを実行することができるでしょう。
2.返礼品の保管スペース不足
返礼品を保管しておくスペースを多く確保できない場合、発送代行業者へ発送業務を依頼することで、保管スペースを確保することができ、安心してプロジェクトを進められます。
3.様々な梱包資材の選定が必要な返礼品の取り扱い
返礼品に見合った梱包資材を選定するのにも、慣れない作業であるほど手間がかかるのではないでしょうか。
精密機器やアパレルなどの商品形態、金属、ガラス、プラスチックなどの素材によっても梱包資材が大きく変わってきます。スムーズな運営を目指すなら発送代行業者に依頼し、プロの手を借りるのがおすすめです。
【クラウドファンディング向け】発送代行業者を選ぶ5つのポイント
ここからは、たくさんある発送代行業者の中から自社に見合った信頼できる業者を選ぶポイントについて見ていきます。
1.依頼したい業務内容に沿っているか
発送代行業者に依頼できる業務内容は、返礼品の保管、検品、梱包、ラベル貼り、配送の手配、返品対応など多岐に渡ります。
業者によって発送までの一連の作業、あるいは一部作業のみを請け負うなど基準が異なるため、依頼する際は主に負担となっている部分を考慮しつつ業者を選ぶのが重要です
また、返礼品の発送時は細かい配慮も大切にしたいため、それに対応できる業者を選ぶのもポイントです。
2.スポットで依頼できるか
クラウドファンディングは、ネットショップのように継続した運営スタイルのものではないため、発送代行業者を選ぶ際はスポット依頼が可能かどうかもポイントです。
長期契約のみを受け付けている業者では、無駄な固定費を払ってしまう可能性があります。プロジェクトが発生した時にその都度依頼できる業者を選べば、無駄なコストがかからずに済みます。
3.予算に合致しているか
設定している予算に見合った業者を選ぶことは、重視すべきポイントです。
まずは予算を設定したうえで、複数の業者に見積もりを出してもらうことをおすすめします。業者によって、基本料金のほかにも梱包料金やピッキング料金がかかる場合もあるため、より正確な金額を提示してもらうことも重要です。
また、予算を考慮したうえで、利益が出るように計算しておくことも大切です。
4.クラウドファンディングのプラットフォームと連携可能か
より業務の効率化を図りたいのであれば、クラウドファンディングサイトなどのプラットフォームと発送代行業者のシステムを連携できるかどうかも鍵になります。そのため、発送代行業者が使用しているシステムが連携をしているか確認することが重要になります。
これによって、支援者の情報や追加などのデータを共有できるため、手作業によるミスなども軽減されてスムーズに支援者へ返礼品の発送を行うことができるでしょう。
5.実績のある業者であるか
発送代行業者を選ぶ際には、きちんとした実績があるかどうかを見極めるのも注意すべきポイントです。
実績のある業者ほど長年の経験が蓄積されており、何かトラブルが生じた際でもその都度柔軟な対応をしてもらえるはずです。
また、発送代行業者の得意とする分野なども調べておき、返礼品と似たジャンルの商品を多く扱った経験のある発送代行業者をピックアップしていくのもよいでしょう。
まとめ
クラウドファンディングは手軽にできる資金調達の方法として、今や常識になりつつあります。その中で、返礼品の管理や発送業務に不安がある方は、発送代行業者を利用することも検討してみてはいかがでしょうか。
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