2025.03.31
FBAの費用はどれくらい?EC業務の負担を軽減する方法とは
EC業務を効率化するために、AmazonのFBAを活用する企業が増えています。
しかし、FBAを利用するには各種手数料が発生し、その費用を正しく理解していないと想定以上のコストがかかる可能性もあります。
本記事では、FBAの基本的な仕組みや料金の種類と内訳を解説し、EC運営者がどのくらいの費用負担を見込むべきかを明確にします。さらに、FBAを活用するメリット・デメリットを整理し、コストを抑えながらEC業務を効率化する方法についても紹介します。
FBAの導入を検討している方や、現在の物流コストを見直したいEC事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
FBAとは?EC業務における役割
FBA(Fulfillment by Amazon)とは、Amazonが提供する出品者の代わりに配送業務をおこなう代行サービスです。
EC事業者は商品の保管、梱包、配送、カスタマー対応までをAmazonに委託できるため、業務負担を軽減しながらスムーズな販売を実現できます。
特に、出荷数1,000件〜50,000件の中堅・大手EC事業者の場合、受注・出荷業務の煩雑化が課題となりやすいため、FBAの活用が有効な選択肢となるでしょう。
FBAの主な役割
FBAには、主に以下の3つの役割があります。
- 商品の保管:Amazonの倉庫(フルフィルメントセンター)が商品を預かり適切に管理
- 受注処理・出荷:注文が入ると自動的に梱包・発送
- 返品対応・カスタマーサービス:購入者からの問い合わせや返品対応をAmazonが代行
上記のように、FBAを活用することでEC事業者は物流業務をアウトソーシングし、販売戦略の強化や商品開発など、よりコアな業務に集中できるようになるでしょう。
FBAの費用はどれくらい?料金の種類と内訳
FBAを利用することで物流業務を効率化できますが、その分コストがかかります。
ここでは、FBAにかかる主要な費用について解説します。
FBAの基本手数料
Amazonでは、出品数に応じて「小口出品プラン」と「大口出品プラン」の2種類が用意されています。
プランによりFBAの手数料に違いがありますので、下表で確認してみましょう。
小口出品プラン | 100円/商品 + 販売手数料 |
大口出品プラン | 4,900円/月 + 販売手数料 |
参考:出品プラン|Amazon出品サービスの料金
FBAのカテゴリー別販売手数料
FBAでは販売する商品ごとに販売手数料がかかり、その料金は商品カテゴリーによって異なります。
商品カテゴリー | 販売手数料の割合 | 最低販売手数料 |
本・ミュージック・DVD・ビデオ | 15% | なし |
家電・PC・スマートフォン | 8~10% | 30円 |
楽器・スポーツ用品・カー用品 | 10% | 30円 |
おもちゃ・ホビー・TVゲーム | 10〜15% | なし〜30円 |
ビューティ・ドラッグストア・食品 | 8~10%(価格による変動あり) | 30円〜なし |
服・シューズ・バッグ | 6~12%(価格による変動あり) | 30円 |
ジュエリー・時計 | 6~15%(価格による変動あり) | 30円 |
その他のカテゴリー | 15% | 30円 |
価格帯によって手数料が変わるカテゴリ(食品・ジュエリー・服・バッグなど)もあるため、出品前にAmazonの手数料ルールを確認しておくとよいでしょう。
参考:カテゴリーごとの販売手数料|Amazon出品サービスの料金
その他のFBA手数料の種類
基本手数料・販売手数料のほかに、FBA手数料には以下のような種類が挙げられます。
- FBA配送代行手数料
注文が入った際のピッキング・梱包・配送をAmazonが代行するための手数料。サイズ・重量で変動します。
- 在庫保管手数料
Amazonの倉庫に商品を保管するための費用で、サイズや保管期間に応じて変動します。
- カテゴリー成約料
本・CD・DVDなどのメディア商品にかかる固定手数料。商品ごとに80~140円が発生します。
- 返送手数料
出品者がAmazon倉庫から在庫を返送する際にかかる手数料。サイズ・重量で料金が異なります。
- 廃棄手数料
不要になった商品をAmazon倉庫内で廃棄する場合に発生します。商品サイズに応じて設定されます。
- 大量出品手数料
特定のカテゴリ(本・メディア関連など)で、大量の商品を出品する際にかかります。
- 納品不備受領作業手数料
出品者がAmazonの納品ルールを守らず、FBA倉庫で追加の作業が必要になった場合に発生します。
参考:出品にかかる費用|Amazon
FBA手数料の計算方法
「FBA配送代行手数料」「在庫保管手数料」「販売手数料」「カテゴリー成約料」については、Amazonが提供するFBA料金シミュレーター を使って簡単に算出できます。これは無料ツールで、出品者以外でも利用可能です。
利用方法については以下の通りです。
- FBA料金シミュレーターにアクセスし「ゲストとして続ける」を選択(アカウントなしでもOK)
- 検索窓に商品名を入力し、手数料を調べたい商品を検索
- 手数料や利益率を確認し、「Amazon出荷」と「自社発送」を比較
FBA利用のメリットとデメリット
FBAはEC業務を効率化し、売上向上につながるメリットがある一方で、費用や在庫管理の制約、返品対応の負担などのデメリットもあります。
以下で説明するメリットとデメリットを理解した上で導入を検討しましょう。
FBA利用のメリット
FBAを利用するメリットには、
- 出荷作業の負担を軽減できる
- Amazonプライムの対象商品として販売できる
- カスタマー対応をAmazonが代行できる
などが主に挙げられます。
FBAではさまざまな手数料が発生するため、小型・低単価の商品では利益を圧迫する可能性があるものの、商品のピッキング・梱包・発送などの出荷業務をAmazonが代行するため、EC事業者の負担は大幅に軽減されるでしょう。
特に、月間出荷数が1,000件以上のECショップでは、物流業務を効率化して本来の販売戦略に集中できるといった大きなメリットがあります。
迅速な発送とカスタマーサポート
FBAを利用すると、商品の配送がAmazonプライムの対象となるため「お急ぎ便」や「当日配送」に対応できます。配送スピードを重視する顧客にもアピールしやすくなり、購入率の向上が期待できるでしょう。
さらに、購入者からの問い合わせ対応や返品処理などのカスタマーサポートもAmazonが代行するため、EC事業者側の負担はより軽減されてスムーズな運営が可能になるでしょう。
FBA利用のデメリット
FBAを利用する際のデメリットとしては、
- 費用が高い
- 在庫管理の自由度が低い
- 返品処理の負担が大きい
などが考えられます。
FBAではさまざまな手数料が発生し、小型・低単価の商品では利益を圧迫する可能性があります。
また、売れ残りの長期保管手数料も追加でかかるため、在庫管理を慎重におこなう必要があるでしょう。
さらに、商品の保管・出荷がすべてAmazonの倉庫を経由するため、在庫の移動が制限され、管理における自由度が低くなります。
ほかの販売チャネルとの在庫共有が難しくなるため、FBA以外の物流手段を組み合わせることも検討が必要です。
「返品」に注意
返品処理はAmazonが代行するものの、返品された商品は再販できないケースが多く、事業者にとっては廃棄や返送コストの負担が増える可能性があります。
返品率の高い商品を扱う場合、FBAの運用コストとリスクを十分に考慮することも大切です。
FBAのコストを抑える方法
FBAを効率的に活用するには、無駄なコストを抑える工夫が必要です。
ここでは、FBAの費用を抑えながら効率的に活用する方法を紹介します。
在庫回転率を上げる
長期間在庫を保管すると手数料が増えるため、売れ筋商品のみをFBAに送る、仕入れ計画を最適化するなどして回転率を高めていきましょう。
長期保管手数料を回避する
Amazonでは、365日以上保管された商品に長期保管手数料が発生します。
定期的な在庫チェックをおこない、売れ残りそうな商品はセールや値下げで早めに販売するのが有効な方法です。
配送代行手数料を最適化する
FBAの配送手数料はサイズ・重量で変動するため、商品に影響の出ない範囲でパッケージをコンパクト化するなどの工夫をしてできるだけコストを抑えていきましょう。
FBAマルチチャネルサービスの活用
FBAをAmazon以外の販路(楽天・Yahoo!ショッピングなど)でも活用すると、在庫を一元管理でき、販売の機会を広げられます。
ただし、通常のFBAよりも手数料が高いため、利用コストを考慮しながらの活用が重要となってまいります。
このような工夫を適宜取り入れていくことで、FBAの利便性を最大限に活かしながらコストを最適化できるでしょう。
FBA以外の選択肢:「はぴロジ」で物流コストを最適化
FBAは便利なサービスですが、手数料が高額になりやすく、在庫管理の自由度も低いため、 物流コストを抑えながら効率的に運営したいEC事業者には別の選択肢も必要です。
そこで注目していただきたいのが、「はぴロジ」のフルフィルメントサービスです。
はぴロジでは、EC業務や倉庫管理の一元化を支援し、受注・在庫・出荷を自動化することで、物流コストの最適化を実現します。
また、はぴロジが提供するシステム「logiec(ロジーク)」を活用すればさまざまなカート・モール・受注管理システムと連携し、実在庫とシステム在庫を統合することで欠品リスクを低減しながら最適な在庫運用が可能です。
「logiec」はFBAとも接続されたシステムで、他モールや自社カートで販売した商品をFBAから出荷するマルチチャネルサービスの利用も可能です。
FBAの手数料負担や運用制約に悩んでいるのなら、はぴロジのフルフィルメントサービスを活用し、EC業務の効率化とコスト削減を両立させてみる方法をぜひご検討ください。
まとめ
Amazon FBAとは、Amazonが出品者の代わりに商品の在庫管理や梱包・出荷・カスタマーサービス・返品処理などの配送業務を承る便利な代行サービスです。
FBAを利用すると、出品者は煩雑な作業から開放され、本来注力すべきコア業務に集中できます。また、発送も迅速に対応してくれるため、顧客満足度を向上させられるでしょう。
このようにFBAはECショップ運営者にとって便利なサービスですが、費用がかかるため適切なコスト管理が求められます。特に、保管手数料や配送代行手数料などを抑える工夫が重要です。
はぴロジの「logiec」ならば、FBAに依存せずに物流を最適化し、コスト削減を目指せます。EC業務の効率化を考えている方は、はぴロジの「logiec」と「フルフィルメントサービス」をぜひご検討ください。