2025.04.21
EC物流における課題|3つの解決策とおすすめのサービスを紹介

EC事業者様の中には、物流業務に割かれる時間が多く、ほかのコア業務になかなか集中できないと悩む方も多いでしょう。業務を改善するためには、自社の物流業務にどんな課題があるのか明確にした上で、解決を図る必要があります。
ここでは、EC物流における課題とその解決策について解説していきます。
目次
EC物流における課題

EC物流においてよく挙げられる課題は、主に「在庫管理」「受注管理」「配送業務」の3つです。ではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
在庫管理
EC物流では、商品の入荷から出荷まで、在庫を適切に管理しなければなりません。そのためには、商品ごとの入出庫を正確に記録し、在庫情報を常に把握しておくことが重要です。
しかし、入出庫を記録する際に人的ミスが生じてしまうことがあります。そうなると、在庫数も正確に把握することができません。注文を受けてから在庫が足りないことに気づいて、注文に対応できなくなることもあるでしょう。
実際の在庫が把握していた数より多くても困ります。商品によっては、在庫を保管するのにコストがかかるものや、鮮度が落ちるなどしてロスが発生するものもあるでしょう。
受注管理
ユーザーが商品の購入を確定したら、入金確認やデータ反映、納品書の発行など細々とした作業がいくつもあります。特に複数のECサイトを運営している場合は、業務が煩雑になりやすいです。
Excelを使用して納品書を発行している場合には、かなり手間がかかります。また、受注データと在庫データが連携されていないと、手作業でデータを入力しなければなりません。これにより人的ミスが発生してしまうことも多いです。
配送業務
配送業務ではピッキング作業に多くの労力が費やされます。EC事業の規模が大きくなって注文数が多くなると、梱包が間に合わなくなり、出荷遅れが生じてしまうこともあるでしょう。発送ミスや配送漏れが発生することもあります。
また、商品の種類やサイズによって配送方法やラッピング方法を切り替えるなど、複雑な対応をしている企業もあるでしょう。目視での作業やその場にいる人間が判断して対応する業務は、人によってスピード感や理解度が異なるため、作業ミスにつながりやすくなってしまいます。
このような作業ミスは、利用者の不満を招き悪い評判につながります。配送ミスや配送漏れに関しては、配送コストが余分にかかってしまいます。
また、人件費の増加によって配送コストそのものが高騰していることも悩みのひとつです。
EC物流を円滑にする3つの対策法

EC物流でよくある課題を解決し、円滑に業務を進めるための解決法を紹介します。
システムを導入する
システムを導入することで、入荷時や受注時、発注時などに在庫数の管理や、出荷手配、納品書の作成を自動化することができます。手作業で行う仕事が減り、人的ミスも減るでしょう。
確認作業の徹底などでミスの防止をすることもありますが、人間によるミスは完全に防止できるわけではありません。その上、人員や時間も多く費やすことになります。
その点、システムを導入すれば、ダブルチェックなどの確認作業に費やす時間も減らせるでしょう。その分の時間をほかの業務に使えるようになります。
業務マニュアルを作成する
業務マニュアルを作成することで、熟練者以外の人でも作業を行いやすくなります。これにより人的ミスが減り、スムーズに作業を行えるようになるでしょう。
EC事業者の中には、一部の熟練者しか作業内容の全容を理解していないところもあるかもしれません。熟練者が自らの経験のなかで、効率の良いやり方を身につけていることもあるでしょう。しかし、そのような知識やスキルがほかの従業員に共有されなければ、熟練者のノウハウが属人化してしまいます。
マニュアルを作成することは、業務の属人化防止にもつながります。作業員ごとの業務レベルを標準化することができ、全体の生産性もアップするでしょう。
また、マニュアルがあれば、物流業務の大部分を単純化することも可能です。マニュアル通りの作業であればアルバイトやパートなどの従業員にも任せられ、人手不足の対応や、人件費の削減にもつながります。
それと合わせて、業務フローの見直しも行いましょう。マニュアルを作成するなかで、これまでのやり方の中に効率の良くない点が見つかることもあります。また、アルバイトに物流業務を任せる際は、そのことを前提とした内容のマニュアルにすることが重要です。
アウトソーシングをする
社内で物流業務を行うのではなく、アウトソーシングに依頼するというのもひとつの手です。
EC事業の規模がまだ小さいうちは、社内だけで対応できている場合でも、事業が成長し拡大するにつれ業務量も増えます。社内で行うのが難しいと感じてきたら、アウトソーシングを検討してみましょう。
物流業務はシンプルな作業が多いとはいえ、素早く正確な対応が求められるため、多くの人員が必要です。物流業務を専門としたアウトソーシングを利用することで、質の高い作業と物流業務全般の効率化が実現できます。
社員が物流業務に労力を費やすことがなくなるため、その分をコア業務に割けるようになるでしょう。これによりさらなる業績アップが期待できます。
物流アウトソーシングの導入を考えるなら

物流アウトソーシングを導入する際は、次のような点をチェックしておきましょう。
導入するときの注意点
物流アウトソーシングのサービスは数多くありますが、それぞれ特徴があり、得意不得意もあります。
また、業界によって取り扱う商品の種類も異なるでしょう。取り扱いに資格が必要な商品なら資格の有無はもちろん、賞味期限や消費期限のある商品なら細かい商品管理を得意としているか、温度管理が可能かなど、どのようなサービスを提供しているか見極めた上で、自社に合ったサービスを選ぶことが大切です。
それとあわせて、自社における課題を特定しておく必要があります。その課題を解決できるサービスを選ぶようにしましょう。課題を把握せずに、アウトソーシングを導入しても、業務効率をあまり改善できないことがあります。
倉庫選びで迷ったときは、“仕組み”で解決するという選択も
EC物流倉庫を選ぶうえで、「立地」「温度帯」「作業対応範囲」「コスト」などの条件をすべて満たす理想的な倉庫を見つけるのは簡単ではありません。
仮に理想に近い倉庫が見つかったとしても、「システム連携が不十分で、結局EC事業者側が手作業を担う必要がある」というケースは少なくありません。
- 倉庫側で使われているWMSと自社システムが合わない
- 注文データや出荷データの形式が異なり、手動で変換が必要
- 作業指示書の出力や入荷データの整備が毎回手間…
特に、物流やシステム連携に不慣れな企業にとっては、「どこから手をつければいいのか分からない」という理由で、導入を見送ってしまうケースもあります。
logiecなら、ECと倉庫の“つなぎ目”を自動化できます
はぴロジの自社開発システム「logiec(ロジーク)」は、こうしたEC物流の“つなぎ目の課題”を根本から解決する仕組みです。
- あらゆるECモール・カート・受注管理システムと連携可能
- 注文データや出荷実績の自動変換・自動取り込みを実現
- WMS(倉庫管理システム)との接続により、出荷指示も自動化
つまり、ECと倉庫、両方に詳しくなくても、logiecが間に入ることで物流のDXが実現します。
「倉庫探しから運用まで」まるごと任せたい方には、物流アウトソーシングサービスも
「そもそも自分たちで倉庫を探したり、比較検討するのが難しい…」という場合には、
はぴロジの物流アウトソーシングサービスをご活用ください。
- EC業態や取扱商品に最適な倉庫を提案
- 保管・出荷・加工業務までトータルでサポート
- logiecとの連携で注文から出荷までを自動化
ヒト・モノ・システムが揃った最適な物流体制を、ワンストップで実現することが可能です。
まとめ
EC事業では、規模が拡大するにつれて物流業務の負担が増していきます。管理が難しくなってきたり、人的ミスが目立つようになってきたりしたら、早めに対策を検討しておきましょう。マニュアルを作成するだけでも、改善できる点はあります。
また、自社内で作業を行うだけではなく、アウトソーシングを行う選択肢もあわせて検討してみましょう。
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